日々のつらつら。

お仕事と日常となんやかし。ツクルモノ。 トラエカタ。 ウツクシイモノとそうじゃないモノ。 そうじゃないモノのウツクシサ。 記録。

吉田美和な日

がっと抱いて、さらってくれたらいいのに。
すばやくぶっちぎって、さらってくれたらいいのに。

頭をリピートする吉田美和

変なとこで意地はってつめたくしないで。
あなたのひとことが、あたしの一日を天国にも台無しにもするんだから。

何度もくりかえす吉田美和



吉田美和が頭をくるくる回る三者面談の日。
なぜだかな。

息子、中学生。
重ねてきたウソツキ。
見抜いていたウソツキ。

わかっていながら見続けてきたウソツキ。


ちょっと情けないけどつめたくしないで。
あなたのひとことが、しゅんとさせて笑わせて泣かせて時には、怒らせるんだから。


息子は恋人なんかじゃなく。
理想の男子でもなく。

ひとりの人間で。

ひとりの人間だけど、まだまだ目も手も離してはならない未熟な発達で。

ちいさなウソの処理さえできない、未熟なオトコ。

ちいさなウソで自分を潰すことにさえ気づけない、未発達なココロ。

抱きしめて気づかせる時期はすぎた?
差し伸べる手に、重ねる手を持ってる?

そしてあたしの。
突き放す準備はできてる?

吉田美和のままではいられないのよ。

ちょっと情けないけど、つめたくしないで。
なんて。

ダメなんよ。

キミを、手離したくはないの。
キミが、キミ自身で、キミの為の、キミによる人生を模索するんだ。

もがくキミを、見ているよ。
もがけ。
もがけ。
もがいて生きろ。

ウソツキはもがくことをしない。

ウソツキは、もがくことさえできない。

もがくことが、キミをつくる。



吉田美和 「つめたくしないで」