夜中の欲望
いますぐほしい。
あなたの舌の熱いうねりと激しい愛が。
灯りをつけて、光る躰を感じ合いたい。
夜が明けるまで。
(いますぐほしい Sugar Soul )
当時はピンとこなかった曲。
背伸びしたって理解できなかった言葉。
若い歌い手の言葉のはずなのにね。
あたしには理解できなかった。
今夜はそれが苦しいほどわかりすぎて。
人間の欲求・欲望。
とめどないね。
欲を手離して、生きるなんてあたしにはできない。
達観なんて、できるはずもなく。
淡々と粛々と日々を重ねるようでいて、内側のドロドロとふつふつがあたしを動かしているの。
まっさらでまぶしいヒトを、直視することの息苦しさと。
吐き気におそわれながらも、飲み込んで微笑む自分と。
「べき・ばき」を不必要として生きるのは、楽になるようでいて覚悟しかないん。
簡単に『自由になりたい』とクチにするヒトの浅はかさがうらやましい。
あたしの中の狂気が、たまに。
首をもたげて。
にやにやにやにや、あたしを突く。
「いますぐほしい。」