新年の殺意(お目汚し)
仕事はじめ。
帰宅すると、おなかをすかせた3兄弟が口を開けて、パジャマのままこたつの中でお出迎え。
子どもの衣食住を保つことが親の役目。
毎日洗った洋服を着て。
三食きちんと食べる。
生活リズムを保つことで、判断し自ら動くようになる。
生活する上で当たり前の行為。
今朝は朝食の準備を主人に伝え、子が起きる前に仕事に出たのだけども。
食べたお皿は散乱。
使ったタオルは床に。
パジャマ姿。
口開けて待ってる。
ひっさびさの殺意。
てめぇはそのままでいんよ。
もう、脳が育つこともないから。
なんぼでも手取り足取りしてやるさ。
子を巻き込まないでほしい。
手を、引かないでほしい。
なにかしておいてほしい訳じゃない。
子どもらの判断も。
彼の存在によって鈍っているのなら。
甘える場所が間違っている。
慌ててお昼ごはんにとりかかる。
あたしの役目。
果たす。
パジャマ姿のまま。
おかわりをしにくる彼に。
吐き気しかしない。
貴方がのぞむ生活を。
あたしは提供できていますか?
なんてな。
あたしは足枷を、ひきずりながら進む。
体力が続くとか続かないとかじゃなく。
足枷ごと走ってやる。
無表情で。
名女優のように。
穏やかに笑いながら。
殺意をだきしめる。
貴方に、あたしを貫いて突き上げて殺せるだけの能力はない。
あたしの感性を見ることも、貴方にはないの。
見せたいと、思ったことがありません。
残念ね。
あたしの失敗。
でもさ。
決めたのは自分。
さぁ。
今年も全て呑み込んで生きてやる。