記憶の日記1
小学校高学年でコナン・ドイルを知って。
中学時代はひたすら「シャーロック・ホームズ」を読みあさり、まつわる資料や本をコレクションし。
NHKで当時夕方放送されていた実写の「シャーロック・ホームズ」(日本でいう水戸黄門みたいな感じ)を、部活帰りに慌てて録画しながらテレビにかじりついていた。
誕生日プレゼントには、ホームズについてを研究してある辞書みたいなぶっとい本を親にねだり。
にやにやにやにやしながらそれを読んでいた。
恋愛小説は星座シリーズの日向章一郎で推理小説はコナンドイルか三毛猫シリーズ赤川次郎。
SF小説は星新一。
少女マンガは篠原千絵。
王道な本ばかりだけど、あの頃のあたしをつくっていたのはたくさんの「物語」だった。
両親が本や小説はイヤな顔せずに与えてくれていたこと。
今更ながらありがたい。
「根暗」と言われるけども。
まさに根暗の極み。
妄想・空想大好物。
根暗サイコー。
白馬に乗った王子様は、いるし。
話す言葉が宝石になってあふれ出すお姫様はいる。
ホームズは、今もどこかでワトスンとベーカーストリート221ーBで共同生活をしているはず。
最近妙にあの頃やもう少し幼かった頃の記憶がやってくる。
忘れていたのに。
戻ってくる。
理由はわからないけれど、あの頃の記憶を繋げていけば。
なにかが繋がる気がしてる。